ふさふさのしっぽが何とも言えないフェネック

フェネックは見た目、犬のようなイメージの動物ですが、大きな耳とふさふさした尻尾をみるとキツネ?と思ってしまうような、ちょっと不思議な動物です。
このフェネックはイヌ科ですが、キツネ属に属しているという不思議な動物で、最近はこの大きな耳としっぽ、愛らしい顔つきなどからペットとして非常に高い人気を誇っています。

ただ今までフェネックを飼っている人は少なかったので、飼い方、特徴などを知らない方が多いです。
愛らしいフェネックの特性や飼い方などを理解すれば、あなたもあのふさふさのしっぽがある動物と一緒に暮らすことができるかもしれません。

お値段を聞くとちょっと引いてしまう?

フェネックを飼いたいという人の中でも、本当にどうしても欲しいという人以外、きっと購入する気持ちがなくなってしまうのでは?というか、あきらめざるをえないという人の方がいいのかもと思ってしまうのが、フェネックの値段です。
価格相場については違いがありますが、ブリーダーから購入されるという場合、60万から80万、ペットショップの場合、なんと100万円前後という金額です。

体が小さいフェネックは砂漠でハイエナや猛禽類、爬虫類などの餌食になりやすく闘う術を持っていないので、個体数が少ないという特徴があり、実際、希少な動物といわれているのです。

フェネックを飼うならしっかり気を付けてあげてほしいこと

フェネックはアフリカの砂漠地帯の動物なので、非常に寒さに弱いという特徴を持っています。
冬はエアコン、ヒーターなどを利用して温度調節することが必須となります。
また日本は湿度が高いのですが、砂漠は乾燥しているため、夏場の湿度などにも弱く、除湿するということも必要になります。

フェネックはもちろん耳が大きいので、非常に音に敏感です。
また夜行性の動物で夜、かなり動き回りますし、甲高い声で泣くこともありますので、集合住宅などでの飼育は難しいかもしれません。

騒音防止のために、プラスチックケージを利用されている方もいますが、ちょっとかわいそうな気もします。

独特なにおい、これもフェネックの特徴

こうした動物を飼っている方の悩みの一つに、匂いの問題がありますが、フェネックも独特の匂いがあり飼い主さんを悩ませます。

排泄物が匂いのもととなっていることが多いので、排泄物をすぐに処理する、消臭スプレーをうまく利用するなどが必要です。
またフェネックは犬によく似たイメージがありますが、犬の様に排泄する場所を覚えてくれないので、これも理解しておくことが必要でしょう。

フェネックの性格は臆病、神経質

犬のような容姿を持っているフェネックの寿命は10年くらいといわれています。
警戒心が非常に強く臆病な性格ですが、飼い主になつくと抱っこ等も可能です。
ただ個体によって違いがありますので、慣れない間はかみつく子もいて、無理に抱っこしようと思わないほうがいいと思います。

なれて甘える時にはお腹を見せて服従の姿勢を見せる、でも警戒すると犬の様になく、吠えるということもあります。

フェネックを飼っても入れるペット保険はない?

フェネックを飼って満足、というわけにはいきません。
ちゃんと育てて行かなければならないわけですが、動物も人間と同じように病気になったりケガをしたりします。

そんな時、フェネックを診てくれる病院が家の近くにあるのかが問題です。
動物病院自体はあっても、それは犬や猫、または小動物しか診察できないという場合がとても多いのです。
またフェネックを診てくれる病院がすくないといいましたが、最近話題のペット保険でもフェネックは対象外となっているところがほとんどです。

一般的なペット保険(犬や猫の動物が対象)となりますので、もしフェネックを診てくれる病院があったとしても保険などはなくすべて自己負担にしなければならないという問題があります。
そう考えると色々と問題が山積みなので、一旦フェネックを飼うのは検討したものの保留ですかね。

元々人間と一緒にという動物でもないですし、ここは大人しく犬や猫を飼うのが無難かもしれません。