日本のごみ問題について

普段何気なく捨てているごみですが、日本のごみは現状としてどんな状況になっているかということを考えたことはありますでしょうか。
実は、日本のごみの焼却量というのは世界一なのです。
アメリカやヨーロッパ、アジアのどの国を見ても日本ほどごみを焼却している国はありません。
この比較的狭い国土においてこれだけのごみ焼却がなされているのは、それだけで非常に問題が深刻だということが分かると思います。

ごみの焼却によって発生するのは二酸化炭素だけではなく、環境にも人間にも有害なダイオキシンという物質があります。
日本においては二酸化炭素による地球温暖化という点に関してはかなり認識されるレベルになってきていると感じますが、このダイオキシンに関してはゴミの焼却によって排出されるものという認識が少し足りない気がしますね。
ヨーロッパではゴミを焼却することによって空気がダイオキシンで汚されるということと、埋め立てをすることで土壌が汚染されるということが非常に徹底されており、日本よりも数倍も進んだ環境対策がされています。
ごみ問題の中でもいつも言われるのが家庭からでるごみの問題です。
これも莫大な量がありますので豊な国の象徴でもあるかもしれませんが、一人ひとりの努力によって少しでも減らさなければならないのです。

反対に言いますと、ごみ問題は結局は日本国民一人ひとりの心がけでしか減らせないものかもしれません。
法人のごみだって結局は人間が出すものですから。
きれいな地球を保つためにはごみに対する理解を深めるところから始めるのが大切です。
ごみの分別も昔に比べてたらかなりしっかりとしてきていますが、やはり自治体によって温度差があるのも現状としてありますね。

4Rとは

4Rというのはゴミ処理の鉄則なのですが、やめる、減らす、再使用、再利用に気をつけてゴミを少しでも減らす努力が本当に重要です。
また、最近では放射能汚染された廃棄物の処理問題が非常に深刻な問題として取り上げられています。
基本的に放射能汚染されたものというのは単純に施設で焼却処分することができません。
下手にもやしてしまうと放射能が拡散してしまい、農作物をはじめとして地球環境がどんどん汚染されていってしまいます。

そこで、安全で適切な管理のもとで相応の方法で処理されることがのぞまれていますが、今はその放射能汚染された廃棄物の量の多さが処理限界をはるかに超えており、なかなか処理をされずに残っているというのが現状です。
これに関しては一刻も早く解決されることを望むばかりです。