ゴミの問題

ゴミ問題の中でも川や海のゴミというのは特に深刻です。
川や海のゴミは水を汚したり、そこに住んでいる生き物を殺したり、漁業をしている人への迷惑になります。
まず、水の汚れに関して言いますと、一度汚れた水というのはなかなか元には戻りません。
よく言われているのがスプーン一杯の油をきれいな水に戻すのには、お風呂10杯分が必要です。
きれいな水というのは魚が住めるというレベルのことをいいます。

これでいかに汚い水を戻すのが大変かということを分かってもらえるかと思います。
水が汚くなることによって今まで住んでいた魚が住めなくなり、生態系そのものが変化してしまうことでしょう。
魚の中にはそれで生計を立てている方がたくさんいます。
その人たちへの影響も計り知れないものがあります。

ひどい場合にはどぶ川となってしまってきつい臭いを発しているような都会の川もありますよね。
ここまでくると相当の解決策がないときれいな水に戻すのは難しいのです。
ですから、川の水は一度汚くなってしまった水を戻すという活動も大切ですが、川の水を汚さないようにする努力もそれよりも何倍も大切だと言えるでしょう。

川を汚す原因の一つに昔は工場などから出る工業廃水などがありましたが、現在は規制によってきちんと管理されています。
今は個人による汚染のほうが問題になっているともいえるでしょう。
ちょっと川に遊びにいって、自分ひとりくらいのゴミくらいいいだろうと思って放置するとします。
それが何人が何十人にもなって、何百人分のゴミになるのです。
そしてどんどん環境破壊が進んでいくのです。

関西の海水浴場

関西のある海水浴場ではバーベキューをしたコンロまで放置して帰るという人もいるということで、その場所では近年バーベキューが規制されるようになりました。
このように、心ない行動が結局は自分たちのレジャー環境まで変えてしまいます。
また、海ごみの中には生活ごみに分類されるものと漂流ごみといってどこからか流れてくるゴミがありますね。
生活ごみに関しては私たちの生活の中で気をつけないといけないことですが、漂流ということはごみ問題が他国まで影響を及ぼすということが分かるかと思います。

海は全世界をつないでいます。
自分たちがゴミを何気なく捨てていると、それは隣国にまで影響を及ぼして環境破壊につなげてしまうこともあるということです。
漂流ゴミということはこのゴミ問題が日本だけではなく、世界的な問題になっていることも分かってもらえると思います。
まずは自分のまわりから見直してみたいなと考えています。