鬼子母神の由来と歴史

昔、鬼子母神はインドで訶梨帝母(カリテイモ)とよばれ、王舎城(オウシャジョウ)の夜叉神の娘でした。
嫁して多くの子供を産んだそうですから、お母さんだったのです、
しかし、恐ろしいことに鬼子母神は近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れられ、憎まれました。

お釈迦様は、その過ちから帝母を救うために、その末の子を隠してしまいました。
その時の帝母の嘆き悲しむ様は限りなく、お釈迦様は、「子を亡くした親の気持ちを思い知りなさい。」と鬼子母神を戒めたのです。
そこではじめて今までの過ちを悟った鬼子母神はお釈迦様に帰依し、その後安産・子育の神となることを誓い、人々に尊崇されるようになりました。

安産祈願をしてくれる

鬼子母神では、各種様々な祈願をしてくれますが、一番有名なのは安産祈願です。
といいますのも、上記に書きました様にお釈迦様に諭されて、善良な神になった鬼子母神は安産・子育ての神になると誓っています。
「授かった子供が無事出産し母子とも健康でありますように。」とお願いすると良いでしょう。

その他にも子供を授(さず)かりたい場合等も祈願してみると良いかもしれません。
また、妊娠5か月目の岩田帯や子供が生まれてからのお宮参りも良いでしょう。

場所のご案内

JR山手線、埼京線、さらに私鉄各線が交差するビッグターミナル池袋駅から、最先端ファッションで彩られた町並みを抜け、レトロ感漂う残雑司ヶ谷界隈へと行きますと鬼子母神堂があります。
緑の色濃い参道から境内へ入ると別世界が広がります。

開創から数えると約1200年たっていますので、その歴史は深いものです。
現在の威光山法明寺に寺号を改めてからも約700年という長い年月が経ちました。
歴史のなかで、人々の篤い信仰に親しまれた当山の佇まいが姿を表します。
また当山は名刹、鬼子母神堂を擁することでも知られています。

基本情報をお伝えしますと、JR池袋東口より南へ約500m、目白駅より東へ600mです。
住所は〒171-0032東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20、TELは03-3982-8347になります。

交通のご案内ですが、電車と徒歩ですとJR池袋駅東口(西武百貨店前)より、明治通りを新宿方向へ歩き、「南池袋3丁目」歩道橋を左折、徒歩約15分、JR目白駅より、目白通りを東へ歩いて約15分です。

バスですとJR池袋駅東口より都バス、西武バスで、目白方面行または新宿・渋谷方面行、
 「東京音大前」または「千登世橋」下車になります。
又はJR目白駅より、都バス新宿駅西口行「鬼子母神前」下車もできるでしょう。

都電に乗るのも良いでしょう。
都電荒川線(三ノ輪・早稲田間)「鬼子母神前」下車です。

地下鉄も使えます。
東京メトロ 副都心線「雑司が谷」下車 1番出口より徒歩5分です。
昭和の香り漂う雑司が谷を歩くのもなかなか良いものですから、こちらの行き方も良いでしょう。

妊婦さんでしたら、パートナーと手をつないでお散歩がてら、お出かけください。
赤ちゃんが生まれた後もお宮参り等もできますし、もう少し大きくなったら受験のお願いもできます。