運が良かった

事業継承に関しては色々と悩んだ末にM&Aによる事業継承を請け負ってくれる人を探してくれる会社にお願いをして、私の場合は次期社長を見つけることが出来ました。
でも、よくよく考えてみたら、私の場合は運が良かったのかもしれないと思うことがいくつかあったりします。

というのも、以前ある会社の今は引退された社長さんと一緒に食事をしながら飲んだことがあります。
いわゆる会食みたいなものです。
この社長さんとは良くお付き合いをさせていただいてて色々とお世話になっていました。

経営に関してもためになることを教えてもらいましたね。
例えば、会社のプリンターはずっとリース契約で使用していたのですが、その社長さんからレンタルプリンターがあるという話も教えてもらいました。
何枚印刷しても定額というのが素晴らしいですよね。資料の印刷や社内リーフレット作成でとてもお世話になりました。

プリンターだけに限らず、コスト削減につなげられるコツなんかも色々と教えてくれて、本当にこの社長さんには頭があがりません。

この社長さんは社長を他の人に譲り、退任する前にも一緒に食事をする機会があり、色々と事業継承に関して問題があったりしたということを話してくれたのです。
この会社の場合は、息子さんが継承することになりました。

ですが、息子さん自身が社会経験も薄く次期社長になるという自覚も薄いという問題があったので、基礎から教え込むのは色々と大変だったとおっしゃっていました。
実際に退く直前の話でもまだ不安要素が多すぎると言っているぐらいなので、なかなか身内に継がせると言うことも楽な話ではないと実感した瞬間でした。

人選び

私の場合、M&Aという方法だったので、まずは会社をしっかりと継いでくれそうな意思がある人が見つかるか、すごく心配でした。
もう、始めは見つからない覚悟でお願いしてだめだったら会社を諦めるしかないとも思いましたが、暫くして連絡が入りました。

実際にその人に会って話を聞いてみると、こういう会社にしてみたいという考えや意思などが聞いていてとても共感できる部分があり、こちらも何回か会って話をしていくうちに、この人になら会社をお願いしたい、自分が去った後も会社を安心して任していくことが出来るに違いないと思ったので、思い切ってお願いすることにしました。

なので今度の社長、つまり今の副社長は会社を現状維持しつつも、徐々に革新していく気持ちも持っているアグレッシブな人柄であると言えます。
本来であれば、もっと色々な人に会って話を聞いてみてから決断しても良かったのですが、何か話を聞いていてピンと来ていました。

いわゆる社長のカンなのかもしれません。
この人に会社を任してみたいとちょっと思ってから徐々に確信していった、というよりも最初に一目見たときにこの人はもしかするとマッチングするかもしれないという感触を受けたのでお願いしてみることになりました。

私の場合の後継人はそんな流れで決まったのですが、ある程度、スムーズに次の社長が決まったというのはある意味、私は運が良い方なのかもしれませんね。