富士登山

富士山が世界自然遺産に登録されて程なくして富士登山というと、ミーハーのように思われてしまうかも知れません。
実際初めての富士登山だったので、その気持がなかったわけではないのですが、まだ足腰が立つ内に一度位は日本の最高峰に登って置きたい、という気持で富士登山を決意しました。
妻と友人夫婦も一緒に、4人での登山です。

富士山はすっかり観光地として整備されていますが、やはり私達のような年齢の人が登るとなると、しっかり準備を整えていかなければならないということを考えて、まずは必要な準備について調べることにしました。
整備こそされているものの、やはり服装や靴などはしっかりとしたものを準備するのが良いということだったので、それなりの防寒が出来る服と、登山靴を用意する所からスタートです。
また、万が一の時のための食料なども用意しました。

そして当日、行ける所まではバスで上り、そこからは徒歩で登山という手はずです。
まずはこの場所で金剛杖を購入することにしました。
事前準備の時にも杖の準備を勧められていたのですが、ここにこれが売っていることは知っていたのであえて準備をしていかなかったわけです。

後々分かることですが、この杖の購入は大正解でした。
今になって思うと杖無しでは登頂できなかったと思います、同じくそこそこの年齢で登山を考えている人は、ぜひ購入していくことを薦めたいと思います。

当日の記録

では、当日どんな旅路になったのか、簡単に紹介していきたいと思います。
その日はどんよりとした天気でした。
ただ、炎天下だと体力が持たないと思っていたので、この方が登山には助かると感じたのを覚えています。

金剛杖を購入した後にはすぐ登り始めるのではなく、五合目で昼食を取ることにしました。
というのも、いきなり登り始めるのは高山病の危険が高まるのでよくないというのを何処かで見ていたためです。
腹ごしらえと高度順応を一緒に行えて一石二鳥、ということで私はそばを一杯頂きました。

それから登り始めたのですが、登り始めは砂利道で足元も良くなく、歩きにくいという印象です。
6合目に到達すると今度は階段や岩場などが待ち構えていて、さらに足腰にダメージが蓄積していくのを如実に感じました。
7合目には山小屋があったので、そこで軽く休憩を取りました。

この時、もうすでに雲を眼下に捉える、非日常的な景色を見たのを鮮明に覚えています。
まだカメラを始めていなかった時だったので、もったいなかったですね。

その後は8合目の山荘で一休みして、山頂へとたどり着きました。
ご来光を観るという目的がある時にはここで時間を潰すのに仮眠するのが一般的だということです。

なかなか体験できない富士登山、今となってはいい思い出ですが、もう行ける気はしませんね。