イチからの将棋

子供の頃、祖父から教わったものの、実際に研鑽を積んできたわけでもなく、同好の士もいなかったためになかなかする機会がなく最近まで忘れていた、将棋を始めてみたいと思いました。
歳を取ってくるとこういった頭を使ったものというのはなかなかハードルが高いように感じたのですが、手を付けてみるとこれがなかなか面白いと感じます。
将棋は運の要素が薄く、極めて自分の実力が発揮されるものなので、対局をする度に自分の実力を知ることが出来る、というのが面白い点ですね。

それと、人によって打ち方も大きく違うので、どんな人がどんな打ち方をするのか、そんなことを観るのも1つ楽しいコトだと思います。
ルールをしっかり理解して、定石や囲いなんかも少し理解するようになると、NHKなどでよくやっている対局を見ても楽しめるようになってきました。
そこでここでは、初心者なりに始めた将棋について、いろいろと紹介していきたいと思います。

まず最初にしたのは、将棋盤と駒の購入です。
どうにも形から入りたがるたちなので、こういったものを揃える所から始めたくなってしまうんですね、その結果やらなくなってそのままになっている趣味が幾つもあるのに凝りないものです。
ただ、将棋についてはどうやら購入が無駄にならなそうなので、今は胸をなでおろしています。

とはいっても、高級な将棋盤ではなく、折りたたみの出来る簡単な将棋盤にしました。
ですがプラスチックのものだと気分が乗らないような気がしたので、最低限木の物を選ぶという、良く分からないこだわりで選びました。
大体1万円しない程度購入することが出来たので、初期投資としては十分ですね。

駒の動きについては、子供の頃の記憶が残っていたので改めて確認する必要もありませんでした。
ただ、子供の頃には考えることが出来なかった戦術についていろいろと学ぶことを始めることにしました。

始めたての戦術

将棋の基本的な戦術として一番初めに覚えたのは棒銀というものです。
これは銀将を積極的に前に出していくことで、自分の銀を相手に取らせ、その代わりに飛車で銀をいただくという戦術です。
さらにその後も飛車が相手の陣の中ににらみを聞かせることができるため、角行や金将などとの交換を強いることが出来る、比較的簡単ながらも効果的な戦術です。

防御の戦術として始めに覚えたのは矢倉でした。
こちらは単純に囲い方を覚えるだけでも有効に活用することが出来るので、最初に覚えるものとしてはとても良かったのではないかと思います。
このように、定石となる戦術を覚えていくことで、着実に実力を伸ばしていくことが出来るのが将棋の楽しさですね。

もちろん、それだけでは近いうちに頭打ちになると思うので、その時どうするのか、その時が楽しみです。