餌をごしごし洗う姿が何とも言えないアライグマ

最近はアライグマを飼えなくなった人が勝手に山にはなし、外来種として家の屋根裏に住み着いて迷惑をかけたり、農家の野菜を食べてしまうなどの悪いうわさを聞くのがアライグマです。
でも人間が勝手につれてきて勝手に飼っていた動物なので、今野生化しているアライグマには責任がないとも感じます。
ペットを飼う時には最後まで責任をもって、その動物の特性をよく理解し、勝手に山にはなすなどの事が無いように飼うことが求められます。

アライグマはペットとして飼うことができるのか?

アライグマは日本国内でペット、また野生のアライグマを保護、飼育管理する事が出来ませんし、譲り受けたり、購入するということもできない動物です。
平成16年には特定外来生物による生態系等に係わる被害の防止に関する法律の中で、特定外来生物のリストに載っています。

生態系に影響を及ぼす、人に危害を加えるなどいわれています。
研究や展示という目的、また教育上の目的で大臣許可を経て飼うことが許されますが、ペットとして飼うことも販売することも許されていない動物なのです。

昔はペットとして販売されていた

かつて一頭あたり5万円程度の金額でペットとして販売されていたという歴史があります。
雑食で何でもよく食べますが、ドッグフード、果物などが好きなようです。

犬とオナ以上にケージに首輪、またリードを付けて飼っていたのですが、犬と違いペットとしての改良をされていないアライグマは、野生のままの個体なので、気が強く、攻撃的になる事もあるので、しつけという面では非常に難しい動物です。
力が強く子供なども危害を加えられることもあるので、結局ペットとして飼ったものの、山に黙って話すなどが多くなり、この個体が山で繁殖し数を増やし、結局特定外来生物にされてしまったのです。

こうした特定外来生物になってしまった動物、魚、爬虫類などは全て人が持ち込み、勝手に人が捨てたものです。
命あるものを飼ったなら、最後まで責任を持つことが非常に大切なのです。

アライグマは危険?病気を持っている?

元々日本にはアライグマがいなかったのですから、当然天敵とされるものが存在せずその上繁殖力もかなり強いということで、あっという間に多くなってしまいました。

家を荒らしたり、農作物を荒らすなど人の暮らす場所にも影響を与えています。
天井裏に住み着くということも多いので、困っているご家庭も多いと思います。

また日本にはアメリカから輸入されてきたのですが、狂犬病ウイルスを持っているということも知られています。
アライグマ自体は狂犬病ウイスルを持っていても発症することがないため、感染している判断がつきにくく危険です。

これに加えて回虫、寄生虫などの感染も危険視されており、アライグマはお子さんなどにも、可愛い見た目とは違い近寄ってはならない動物と伝えておく必要があります。